離職中の社会人は、ハローワーク（職安）の授業料無料の医療事務講座を受けて、資格を取得することができます。ただし、テキスト代等が１～２万円かかります。
以下、職業訓練の講師をした経験をもとに、整理しておきたいと思います。
ハローワークの職業訓練には、公的機関が行うものと、民間の資格取得学校などが行うものとがあります。民間の資格取得スクールを選択すれば、日本医療事務協会などの医療事務講座が授業料無料になるわけです。
公的機関が行う研修には、大きく２種類あります。
・公共職業訓練
・求職者支援制度（旧基金訓練。雇用保険の受給資格のない社会人が対象）
雇用保険の受給資格のない社会人とは、具体的には、主婦や、フリーター、無職の人などを指します。
講習会は、東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県、大阪府など、すべての都道府県で開講。政府や都道府県の事業で、失業中の人が手に職をつけ、再就職できるように、という趣旨で無料講座が行われているのです。基金訓練については、２０１１年９月で終了。その後、基金訓練の改革が実施され、求職者支援制度がスタートしました。
【公共職業訓練とは】
受講生募集情報は、各都道府県・市役所のＨＰや専門機関（独立法人 高齢障害求職者雇用支援機構）のＨＰなどに掲載されています。
たとえば、東京の場合でしたら、次の公式ＨＰなどで探すことができます。
（東京都の職業訓練）
・tokyoはたらくネット
http://www.hataraku.metro.tokyo.jp/school/index.html
【求職者支援制度とは】
厚生労働省の委託事業で、実際に講座を行うのは民間企業。資格取得スクールの授業が、教材費のみの格安の費用で受けられるのです。
「年収が低い」、「世帯の資産が少ない」などの条件が合えば、訓練期間中、
月に１０万円の職業訓練受講給付金（訓練生活支援給付金）をもらうこともできます。
全国の講座は、次の公式ＨＰで検索することができます。
（検索ページ）
・求職者支援訓練認定コース情報検索ページ
http://nintei.jeed.or.jp/kyushokushien/search/
上記リンク先で調べてみますと、たとえば、次のような講座が見つかりました。
■日本医療事務協会の医療事務講座の例
・職業訓練校 株式会社日本教育クリエイト
・訓練科名 パソコン医療事務・介護事務科
・募集期間 2012年3月29日 ～ 2012年4月20日
・選考年月日 2012年4月26日 選考結果通知 2012年5月2日
・訓練期間月数 3ヶ月
・訓練期間 2012年5月16日 ～ 2012年8月15日
・訓練時間帯 9:40 ～ 16:20
・募集定員 28人
・受験できる資格 保険請求事務技能検定試験（任意受験） 介護報酬請求事務技能検定試験（任意受験）
・訓練内容 医療機関・介護保険施設等での就業で必要な受付から会計までの窓口業務及び診療報酬請求事務能力を習得する。
・訓練手法（座学以外） 実技
・自己負担額 16,500円
・訓練実施施設名 株式会社日本教育クリエイト日本医療事務協会町田教室
・実施施設所在地 東京都町田市森野
・就職率 100.00％
【問い合わせ・申し込み窓口】
公共職業訓練も求職者支援訓練も、窓口はハローワークです。
【有料講座も同時に検討】
医療事務の資格は、とくに女性の間で大人気。そのため、競争倍率が２倍以上になることもしばしば。面接等が課せられ、必ずしも全員が受けられるわけではありません。
なので、有料講座も選択肢に加え、比較検討するのがいいでしょう。
医療事務の資格取得学校の大手としては、日本事務協会のほか、日本医療事務センター（ニック、ＮＩＣ）、ニチイ学館、通信講座なら、ユーキャンなどがあります。
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