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2013年4月25日木曜日

中国経済を崩壊に導く7つの爆弾とは?

中国経済のバブルはすでに崩壊しているのではないかと思わせる複数の兆候が見られます。ここで一度、2012年末から2013年までの記事の内容を整理してみました。

あらためてニュースを見直してみると、中国経済は次の7つの爆弾をかかえているように思います。

1、破綻し始めた金融システム
2、破綻寸前の地方政府
3、続出する夜逃げ企業
4、撤退する外資企業
5、悪化する生活環境
6、富を流出させる富裕層
7、崩壊した株・不動産バブル

以下、具体的に書き出してみます。


1、破綻し始めた金融システム

「2008年以来、中国の公共と民間の債務はGDPの200%以上にまで膨らんでいる。発展途上国では前例のないレベルだ」
米紙ウォールストリート・ジャーナルは、米系金融機関幹部の見解として、「中国が抱える債務の爆弾」を懸念していると言います。

債務爆弾とは、具体的にはどのようなものなのでしょうか。たとえば、中国の農民向け零細金融機関、農村信用社で取り付け騒ぎや経営破綻が相次いでいるます。景気減速や不動産市況の低迷が原因です。

農民向け零細金融機関、破綻相次ぐ(2013年1月)


2、地方政府は破綻寸前

中国の地方政府の財政が、崩壊寸前かもしれないと思わせるニュースもあります。英フィナンシャル・タイムズ紙によれば、中国の地方政府向け融資について、国内銀行が少なくとも全体の7割以上の返済を繰り延べています地方政府の事業の行き詰まりは深刻です。

地方政府は崩壊寸前?巨額 返済繰り延べ(2013年1月)


3、続出する夜逃げ企業

中国では、業績の悪い企業が、労働者を使うだけ使って未払い賃金を残したまま計画倒産して夜逃げしてしまう、という事件が相次いで起こっているそうです。これは、中国の景気後退が深刻化していることを表しているのではないでしょうか。

中国で夜逃げ企業が続出中


4、外資企業の撤退

外資系企業による製造拠点の中国撤退が相次いでいます。独アディダスは2012年10月、最後の直営工場を閉鎖。2013年に入ってからは、米アップルが一部生産ラインを米国に移すと発表。また、スターバックスは、コーヒーカップの生産工場を米国に引き揚げる見通しだとか。

外資の工場撤退続出(2013年1月)


5、悪化する生活環境

有害物質を含んだ濃霧が発生した北京市で、1月28日、6段階の大気汚染指数で最悪の「深刻な汚染」を記録。中国全土の3分の1が濃霧に包まれ、観測を実施している74の主要都市のうち半数近くが「深刻な汚染」となったということです。

有害濃霧、中国全土の3分の1を汚染(2013年1月)

さらに、鳥インフルエンザの拡大も、中国経済に打撃をあたえています。


6、富を流出させる富裕層

富裕層は、米国やカナダに富を流出させていると言います。中国から持ち出された巨額のお金は、海外で不動産を購入する資金として使われているようです。

中国では賄賂が横行しており、不正に蓄財されたお金が大量に不正に海外に持ち出され、不動産投資などにあてられていることが、大きな問題になっています。

海外に現金持ち出す富裕層(2013年1月)

中国のある研究機構によると、毎年GDP の6割相当が外国資本に持ち去られているとの試算もあります。

中国経済は「空っぽ」になる?


7、株・不動産バブル崩壊

中国の代表的な株価指数である「上海総合指数」は、ピーク時の3分の1程度にまで暴落した状態が続いています。不動産市場も大きな打撃を受けており、ショッピングセンターが巨大ゴーストタウン化したようなケースが複数あると言われています。

中国株バブル崩壊の原因とは?(2012年12月)


以上のようなニュースを見直すと、中国経済のバブルはすでに崩壊しており、状況としては、バブル崩壊直後の日本のようだという印象を受けます。