結論から言えば、明光義塾とスクールIEについては、個々の教室の教室長や担当講師の力量に大きく左右されるという印象です。
■個別指導塾はなぜ人気?
ここ数年、個別塾人気が続いています。個別塾は集団塾よりも成績が上がりやすいという口コミがあります。高い評価を追い風にして、明光義塾やスクールIEは、爆発的に教室数を増やしました。
個別塾の最大のメリットは、「生徒が授業に置いて行かれることがないこと」にあります。20人、30人の集団授業では、たとえ授業がわからなくても質問がしづらく、わからないうちにどんどん進んでしまいます。この状態を続けていたら、成績が伸びないのは当たり前。「わからない授業」を何百時間受けても、決して成績は上がらないからです。
■理想は「先生1人 対 生徒1人」の個別指導
個別指導がもっとも効果を発揮するのは、マンツーマン。個別指導といっても、「先生1人対生徒1人」から「先生1人対生徒3人」など、形式がいくつかあります。実際に教えてみると、効果的なのは1対2までだと思います。たとえば90分授業で1対3ですと、1人の生徒にかけられる時間が30分程度。説明も中途半端になりがちです。ただ、1対1ですと、授業料はちょっと高くなります。マンツーマンに力を入れている塾ということですと、個別教室のトライなどがあります。
■「先生の指名」ができる塾がおすすめ
個別塾は、先生と生徒の相性がよく、先生の教え方がうまい場合、生徒の学力が上がりやすいです。そのため、先生が指名できない塾よりは、指名できる塾の方がおすすめです。たとえば、ベネッセグループの東京個別指導学院(関西、京都個別指導学院)は、先生の指名制度があります。ですが、指名ができる塾ばかりではないのです。
■フランチャイズってなに?
明光もスクールIEもともに個別塾ですので、ある程度効果的な授業をしているとは思います。ただ、両塾はフランチャイズであるということを念頭におく必要があります。
フランチャイズとは、ご存じのようにコンビニ運営などでよく用いられている手法です。個々のお店のオーナーは、コンビニ本部の人ではなくて、独立した経営者だったり個人事業主だったりします。
そうした背景があるため、フランチャイズの個別塾は、塾長や先生の力量次第という面が多々あります。塾長や担当講師が、生徒の学力を伸ばせる場合と伸ばせない場合の差が大きいのです。コンビニならいいのかもしれませんが、学習塾では、人と人との高度なコミュニケーション能力が求められます。千差万別な問題をかかえる生徒への多様な個別対応ですので、本来は、コンビニほどマニュアル化できない世界だと思うのです。
もちろん、両校にも力量のある塾長や先生がいると思います。ですが、あまり実力のない経営者や塾長に当たってしまうケースもありえます。
■口コミのよい塾とは?
たとえば群馬県の場合ですと、個別塾では、東部でベスト個別指導学習会、集団塾では、全域でW早稲田ゼミナールが好調です。ベストは、高い給料で優秀な教室長を確保しているのが強みです。早稲田ゼミは、集団塾ではありますが、高い給料で優秀な講師を囲い込んでいます。早稲田ゼミの講師は倒れるまで働くような人が多く、集団塾でありながら、お金さえ出せば、ある程度個別の対応もしてくれると聞きます。
ただ、繰り返しになりますが、口コミのいい塾であっても、教室長や実際に教わる先生次第では、成績が低迷する可能性があります。
以上を踏まえて、これから学習塾を選ぶ場合には、他の教室でも季節講習や定期テスト対策講習などを体験してから塾選びをするのがベストだと思います。
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