ハローワークの職業訓練は、授業料が無料であるため、とりわけ、主婦の間で人気があります。ただし、テキスト代等は実費で必要です。
ホームヘルパー2級(介護職員初任者研修課程)や、医療事務、WEBデザイン、パソコン講座、経理事務などなど。資格取得講座だけでなく、幅広い職業訓練が可能(受講期間は、3か月程度のものが多いです)。この講座、東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県、大阪府など、全国で実施されています。
職業訓練は、政府や都道府県の事業で、失業中の人が手に職をつけ、再就職できるように、という趣旨で無料講座が行われているのです。求職者支援制度については、2011年9月末までは「基金訓練」という呼称でした。
職業訓練の種類は大きく2つ。ともに、離職中の社会人が対象です。
・求職者支援訓練(雇用保険の受給資格のない社会人むけ)
・公共職業訓練
■求職者支援制度(旧 基金訓練)とは
各都道府県で毎月のように講座が開講されています。
主婦や、無職の人、フリーター、既卒の人、失業中の人などが活用できます。厚生労働省の委託事業で、実際に講座を行うのは民間企業。ニチイ学館、三幸福祉カレッジ、LECリーガルマインドといった資格取得スクールや、介護施設などが授業を行っています。
全国の講座は、次の公式HPで検索することができます。
(検索ページ)
・求職者支援訓練認定コース情報検索ページ
http://nintei.jeed.or.jp/kyushokushien/search/
■職業訓練受講給付金の審査と条件
求職者支援訓練は、「年収が低い」「世帯の資産が少ない」などの条件が合えば、訓練期間中、月に10万円の職業訓練受講給付金をもらうこともできます。
・授業に8割以上出席
・本人収入が月8万円以下
・世帯全体の金融資産が300万円以下
・世帯全体の収入が年間300万円以下
・現住所以外に土地・建物を所有していない
・同世帯の中に同時にこの給付金を受給している人がいない
・過去3年以内に、偽りその他不正の行為により、給付金の支給を受けたことがない
・訓練期間中、ハローワークに来所し、職業相談を受けること
・過去に給付金を受給したことがある場合は、前回の受給から6年以上経過している(連続受講の場合を除く)
(参考)
・厚生労働省HP(求職者支援制度のご案内)
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyushokusha_shien/index.html
■公共職業訓練とは
受講生募集情報は、各都道府県・市役所のHPや専門機関(独立法人 高齢障害求職者雇用支援機構)のHPなどに掲載されています。
たとえば東京都の場合ですと、TOKYOはたらくネットなどで募集講座を探すことができます。
(東京都の職業訓練)
・TOKYOはたらくネット
http://www.hataraku.metro.tokyo.jp/school/index.html
ただ、求職者支援制度(基金訓練)に比べれば講座数も定員も少なめ。自分が失業しているタイミングで運よく講座の募集があれば志願できる、という感じです。
■口コミ・評判
資格取得学校の評価や、職業訓練・職業訓練受講給付金のしくみについては、Yahoo!知恵袋で調べるのが便利。
・Yahoo!知恵袋(職業訓練)
http://chiebukuro.search.yahoo.co.jp/search?p=%E8%81%B7%E6%A5%AD%E8%A8%93%E7%B7%B4&flg=3&class=1&UTF-8=ei&fr=common-navi
・Yahoo!知恵袋(求職者支援訓練)
http://chiebukuro.search.yahoo.co.jp/search?p=%E6%B1%82%E8%81%B7%E8%80%85%E6%94%AF%E6%8F%B4%E8%A8%93%E7%B7%B4&class=1&ei=UTF-8
・Yahoo!知恵袋(職業訓練受講給付金)
http://chiebukuro.search.yahoo.co.jp/search?p=%E8%81%B7%E6%A5%AD%E8%A8%93%E7%B7%B4%E5%8F%97%E8%AC%9B%E7%B5%A6%E4%BB%98%E9%87%91&class=1&ei=UTF-8
■問い合わせ&申し込み窓口
自治体や独立行政法人のHPは、イマイチわかりづらいです。なので、ハローワークに直接問い合わせるのが手っ取り早いと思います。
全国のハローワークの場所と電話番号は、厚生労働省のHPで確認できます。
・ハローワークの場所と電話番号(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/kyujin/hwmap.html
■志願書・面接対策
求職者支援訓練も公共職業訓練も、応募多数の場合は、再就職意欲が高い人ほど優先される傾向があります。ですので、志願書・面接対策としては、「本気で就職したいです!」という熱意を強調することです。可能なら、転職活動をスタートさせてしまいましょう。「就活中」であれば、このうえない就職意欲のアピールになるからです。
■有料講座も一緒に検討
職業訓練という制度は、職業訓練校によって、当たりはずれの差が大きいです。そのため、事前の情報収集は入念にしておく必要があります。
中身の薄い講座ですと、貴重な時間がムダになることがあります。なので、しっかりした内容の有料講座も選択肢に加え、比較検討するのがいいと思います。
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