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2012年10月14日日曜日

【中国経済崩壊の危機】「隠れ債務」は430兆円?

■「隠れ債務」は430兆円?

中国内に約1万社あるという投資会社の債務が2010年末時点で最大14兆4000億元(約180兆円)、地方自治体の借金額は20兆1000億元(約250兆円)。

ニュースサイトzakzakによれば、投資会社と地方自治体の債務だけでも、中国の隠れ債務が430兆円にのぼる可能性があるというのです。

上記の試算は、アジア太平洋地域のニュースを扱うサイト「ディプロマット」が、米国の研究者の試算を紹介したものだと言います。

(ソース)
・zakzak:中国経済“反日”で崩壊に拍車!不良債権240兆円も…その自爆シナリオとは
(2012年10月11日)


■深刻さを増す「不良債権問題」

「中国の不良債権は、思いのほか ぼう大なのではないか」という意見をよく目にします。

過去の記事で触れましたが、中国・浙江省の温州で、銀行の不良債権が2012年になって急増。温州の銀行の不良債権比率は、2012年8月末までに3%に上昇。2011年8月末はわずか0.37%だったというのです。

【中国経済危機】温州で銀行の不良債権が急増(2012年10月)


■破綻し始めた金融システム

「2008年以来、中国の公共と民間の債務はGDPの200%以上にまで膨らんでいる。発展途上国では前例のないレベルだ」
米紙ウォールストリート・ジャーナルは、米系金融機関幹部の見解として、「中国が抱える債務の爆弾」を懸念していると言います。

中国の農民向け零細金融機関、農村信用社で取り付け騒ぎや経営破綻が相次いでいます。景気減速や不動産市況の低迷が原因です。


■地方政府は破綻寸前

中国の地方政府の財政が、崩壊寸前かもしれないと思わせるニュースもあります。英フィナンシャル・タイムズ紙によれば、中国の地方政府向け融資について、国内銀行が少なくとも全体の7割以上の返済を繰り延べています。地方政府の事業の行き詰まりは深刻です。

【2013年版】中国経済を崩壊に導く7つの爆弾とは?

中国経済の実態を調べるにつれ、「中国のバブルはすでに崩壊しており、2番底をさぐる展開なのではないか」という印象が強まります。

(2013年6月8日更新)


【関連記事】

中国経済の現状と実態は「深刻な供給過剰状態」(2012年10月)