スポンサーリンク

2012年11月13日火曜日

東南アジアが中国経済を崩壊させる?

■東南アジアが中国経済を崩壊させる?

輸出で栄えた中国の工場街で、企業の撤退や倒産が相次いでいると言います。

中国では年20~30%のペースで人件費が上昇し、ここ数年で靴や衣類の輸出価格が2~3倍に。結果として、「東南アジア製」より高価になり、東南アジアに受注を奪われているのだそうです。

(ソース)
・msn産経ニュース:試練の中国経済 競争力低下、すさむ工場街 行き詰まる成長路線
(2012年11月11日)


■東南アジアへの工場移転の動き

これは中国に限りませんが、低価格の商品を輸出して成長した国は、人件費が高くなるといったん経済が停滞するのが常。ベトナムやミャンマーなど、東南アジアの国のなかには、人件費が中国の3分の1以下といったところがあり、工場移転の動きが加速しています。

中国がこの難局を打開するためには、研究開発に投資をして製品の品質を高めたり、内需を拡大させたりといったかじ取りが不可欠です。


■富裕層は資産を海外に持ち出し

中国では、共産党の幹部や経営者が、稼いだお金を海外に持ち出してしまっています。そのために、研究開発や内需拡大にお金がまわりにくい状況にあります。

中国では、せっかく稼いだ外貨が、国の将来のためには、あまり使われていません。こうした現状が改革できなければ、中国経済は破綻していくしかないように感じます。


■破綻し始めた金融システム

「2008年以来、中国の公共と民間の債務はGDPの200%以上にまで膨らんでいる。発展途上国では前例のないレベルだ」
米紙ウォールストリート・ジャーナルは、米系金融機関幹部の見解として、「中国が抱える債務の爆弾」を懸念していると言います。

【2013年版】中国経済を崩壊に導く7つの爆弾とは?

中国経済は、思いのほか深刻な問題を抱えているように感じます。

(2013年6月8日更新)


【関連記事】

輸出が最大の伸び!中国経済は崩壊しない?