【中国経済:中国株バブル崩壊の原因とは?】
中国の代表的な株価指数である「上海総合指数」は、ピーク時の3分の1程度にまで暴落した状態が続いています。
中国株バブルは、なぜ崩壊したのでしょうか。
今回日経の記事を読んでみて、原因としては、「政策金利の急激な引き上げ」が大きな役割を果たしたのではないかという印象を持ちました。
2008年に中国ではインフレが進行。2008年、物価上昇率は5・9%まで急激に高まったと言います。インフレをおさえるため、中国人民銀行(中央銀行)は2007年に6回にわたって利上げ。政策金利は6・12%から7・47%にまで上昇。7%台の政策金利は、1998年6月以来、約9年半ぶりの高水準だったそうです。
さらに、2008年9月には米国のリーマン・ショックに端を発する世界同時不況・株安が起こり、追い打ちをかけたようです。
(ソース)
・日経新聞:中国株、バブル崩壊の後遺症いつまで 経済ジャーナリスト・西野武彦
(2012年12月12日)
http://www.nikkei.com/money/investment/stock.aspx?g=DGXNMSFK08015_08122012000000&n_cid=DSTPCS008&df=1
政策金利が上がれば、民間の銀行は中央銀行からお金を借りにくくなります。銀行がお金をかりにくくなれば、企業や個人への融資が減ります。企業や個人へのお金がまわりづらくなれば、景気が抑制される結果になります。
日本のバブル崩壊は、土地の暴騰をおさえるために当時の大蔵省が土地売買を規制し、急ブレーキをかけたことが主因と言われます。
ここらへん、中国のバブル崩壊も日本のバブル崩壊も、「急ブレーキをかけた」ということに関しては似ているように感じます。
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