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2013年1月18日金曜日

【中国経済の現状】「中所得の罠」におちいる中国(2013年)

【中国経済の現状:「中所得の罠」におちいる中国】

中国経済は、「中所得の罠」におちいるリスクがあると言います。
この中所得の罠とは、どういうことでしょうか。

中所得の罠とは、1人当たりの平均所得が世界の中位レベルに達した後、発展方式の転換が進まないために、新たな成長の原動力不足を招き、経済が停滞することだと言います。

(ソース)
・レコードチャイナ:中国は「中所得の罠」に直面、高所得国への移行は困難か=格差拡大・環境汚染など深刻―岩田一政理事長
(2013年1月17日)
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=68518&type=20

とくに重要なポイントだと思うのは、人件費の上昇と消費の未成熟です。

中国では、人件費が上昇したために、外資企業は、工場などの拠点をベトナムやミャンマーなどの東南アジアに移転しつつあります。

加えて、富裕層が資金を違法に海外に流出させていると言います。せっかくたくさんのお金をかせいでも、それが国内で消費されないのでは、発展に支障が出ます。

人件費の上昇に対しては、中国企業は、付加価値の高い製品やサービスをめざす必要があります。また、消費の成熟のためには、貧富の格差を是正したり、資金の不正流出防止を厳格化したりといった方策が必要なように思います。