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2014年4月2日水曜日

【2016年版】 ゼロからわかる格安SIMカード 【比較】


※ 上記の動画はスマホ「Nexus 5」(グーグル)に「OCN モバイル ONE」SIMカードを挿入して設定しているようす。

*2016年1月4日更新版。

私は現在、格安SIM「OCN モバイル ONE」を使っています。また、IIJmio や BIGLOBE、BIC SIM、b-mobile などには電話で問い合わせをしました。格安SIMの利用経験や、電話で聞いた内容も踏まえて、格安SIM(MVNO)の入門知識をまとめました。

■ 「人気の格安SIM」ってどこ?

人気の格安SIMカードには、次のようなものがあります。

 「OCN モバイル ONE」
   (NTTコミュニケーションズ、旧称:OCN モバイル エントリー d lte 980

〇 「mio高速モバイル/D ミニマムスタートプラン」
     (IIJmio)

 「BIGLOBE LTE・3G エントリープラン」
    (BIGLOBE)

これらの低価格SIMの特色は、他社と比較して速度が速いことなどがあります。私自身、「OCN モバイル ONE」を使っていますが、かなり便利だと感じています。


■ 格安SIM人気ランキング

MCAが2014年10月に実施したネットユーザーへのアンケート結果では、次のとおりとなっています。

1位 OCN モバイル ONE
2位 IIJmio
3位 BIGLOBE 3G・LTE (うれスマ)
4位 BIC SIM (ビックシム)
5位 b-mobile

※ 「BIC SIM」は IIJmio のSIMカードを扱っています。

利用者がもっとも多かったのは「OCN モバイル ONE」(NTTコミュニケーションズ)で、全体の2割だったそうです。

MVNOの人気ランキングについては、当ブログの次の記事でまとめています。

【まとめ】 格安SIM 人気ランキング 【MVNO比較】


■ 格安SIMはこんな人に向いている

低価格SIMは、通信料金が安いかわりに、速度制限があったり、速度そのものがちょっと遅かったりします。

最大速度150Mbpsといっても、あくまで最速の場合。実際には、曜日や時間帯によって、1Mbpsとか3Mbpsということもあるようです。私の場合も、通常のLTEほど速くありません。

速度制限については、たとえば、「OCN モバイル ONE」の月額972円のコースであれば、「通信容量(高速・低速通信の合計)は1日 110 MBまで」という制限があります。それ以降は低速化し、最大200kbpsになります。

OCNによると、110 MBの通信量の目安は、テキストメールなら 22,000通、WEBサイトなら 440ページ分、動画なら 55分、IP電話アプリ「050 plus」による通話なら 7・3 時間

ですので、高画質の動画視聴など通信容量の多いサービスの利用はあまりせず、格安でメールやtwitter、facebook、ウェブのチェック、LINEなどをしたいといったタイプの人に向いています


■ SIMカードってなに?

SIMカードは、携帯電話やスマホの電話番号を特定するためのICカード。大きさは、おおむね手の人差し指や小指の先くらい。原則、端末1台につき1枚必要です。スマホやタブレットに格安SIMカードを差し込むことで、格安のネット回線が利用できるようになります。

SIMカードの差し込み方や設定方法については、次の記事をご覧ください。

【まとめ】 格安SIMの挿入・設定方法 【OCN モバイル ONE】

格安SIMのカードには、スマホやタブレットの種類によって、次の3つの大きさがあります。

・nano SIMカード(12・3mm×8・8mm)
・micro SIMカード(15mm×12mm)
・SIMカード(25mm×15mm)

「自分が使いたい端末に上記のどのタイプが合うか」かを調べてから、適切なサイズのSIMを選びます。

ちなみに、「SIMフリーの端末」とは、どの業者のSIMカードを差してもOKなスマホやタブレットなどのことですね。


■ MVNOってなに?

MVNOとは、Mobile Virtual Network Operatorの略。日本語にすると、仮想移動体通信事業者

主要な格安SIMは、NTT DOCOMOのMVNO。NTT DOCOMOの回線を業者(「OCN」や「BIGLOBE」)が借り受けて、格安でデータ通信サービスを提供しています。もともとの回線はNTT DOCOMOのものですから、比較的安定した通信環境が提供できます。

最近では、KDDIの回線を使ったMVNO「mineo」(マイネオ)も登場しています。

「mineo」については、当ブログの次の記事でまとめています。

【最新まとめ】 格安SIM 「mineo」 (ケイ・オプティコム)


■ 対応機種

スマートフォンの場合、ドコモの回線を使うケースでは、対応機種にはドコモのスマホが多いのが特徴。ドコモ以外では、SIMフリー(どの会社のSIMを差してもOK)タイプのスマホやタブレットでも使えます。

具体的な対応機種は、各社の公式ページにて確認できます。

(OCNの対応機種)
「OCN モバイル ONE」:動作確認済みデータ端末一覧

(IIJmioの対応機種)
「mio高速モバイル/D」:動作確認済み端末

(BIGLOBEの対応機種)
「BIGLOBE LTE・3G」:動作確認端末一覧/設定方法

「mineo」のKDDIを使った回線については、SIMフリーの端末とは相性があまりよくありません。「mineo」の対応端末については、当ブログの以下の記事でまとめています。

(mineoの対応機種)
【まとめ】 mineo 対応機種一覧 【端末】


■ 人気の「格安スマホ」や「格安タブレット」はどれ?

SIMフリーの端末で安くて人気のものとしては、スマホならグーグルの「Nexus 5」、タブレットなら同じくグーグルの「Nexus 7」などがあります。私は「Nexus 5」を使っていますが、動作が速くて快適です。

2016年に入ってからということですと、スマホ「ZenFone2 Laser」(ASUS)なども好評。

また、音声通話SIM(電話回線付きSIM)も続々と登場。格安スマホとのセット販売もあります。

格安SIMとセットで販売されているスマホ「LG G2 mini」(LG)については、当ブログの次の記事で取り上げています。

【まとめ】 格安スマホ「LG G2 mini」 【口コミ・評判】

この他、中古のスマホ(白ロム)をネットやお店で安く買って使っている人もいます。白ロムとは、契約情報(電話番号)が書き込まれていない端末のことです。

スマホの人気ランキングでは1~2万円のものもランク・インしています。ですが、容量不足だったり、バッテリーの減りが速かったりするものもありますので、慎重に選んだ方がいいと思います。

参考までに、アマゾン価格.comのリンクを貼っておきますね。

(アマゾン)
携帯電話・スマートフォン本体 の ベストセラー

(価格.com)
スマートフォン 人気ランキング


■ 「OCN モバイル ONE 」(NTTコミュニケーションズ)

月額 972円(初期費用3,240円)の低価格SIMコースが人気の「OCN モバイル ONE」(NTTコム)。購入方法は、ネット経由など。最高速度は 150Mbps。通信容量は1日あたり 110 MB。容量を超えると、速度は 200kbpsに制限されます。

実際に使ってみたところ、私は群馬に住んでいるのですが、速度制限時でも低画質(スマホで144p)の動画視聴が何とかできたりしています(画質は荒いですが)

アマゾンを見てみますと、「OCN モバイル ONE」の評価は、2016年1月4日時点で5点満点中 4・3点。カスタマーレビュー数は 1,696件。かなりの人気です。
(OCN モバイル ONE 【データ通信専用】 マイクロSIM)

「OCN モバイル ONE」については、次の記事でまとめています。

【最新まとめ】 OCN モバイル ONE 【速度 評判 口コミ】


■ 「mio高速モバイル/D ミニマムスタートプラン」(IIJmio)

IIJmioの972円(初期費用3,240円)のコースでは、毎月3GB分の高速通信容量があります。高速通信ができる通信容量のことをIIJmioでは「クーポン」と呼んでいます。クーポンを使わないときの速度は200kbps。最高速度は150Mbps

IIJmioについては、次の記事で解説しています。

【まとめ】 IIJmioのSIM「mio高速モバイル/D」 【口コミ・評判】

「OCN モバイル ONE」との比較については、以下の記事を参考にしてください。

【安くて速いのは?】格安SIMカード比較【OCN vs IIJmio】


■ 「BIGLOBE LTE・3G エントリープラン」(BIGLOBE)

もっとも安い月額972円(初期費用3,240円)のコースが「エントリープラン」。下り最大150Mbps。月間総通信量が 3GBを超えると、通信速度が 200kbpsに制限されます。

BIGLOBEについては、当ブログの次の記事でまとめています。

【格安SIMならどっち?】「BIGLOBE SIM」 vs 「OCN」(速度,口コミ・評判)


■ 個性的な SIM カード

上記のほか、個性的なものとしては、以下のようなサービスもあります。

〇 「ServersMan SIM LTE」(DTI)

月額467円(税抜)からのコースがあります。

〇 「SANNET LTE」(サンネット)

300円の追加料金で、クーポン購入から24時間に限り速度制限が解除される「24H無制限クーポン」というオプションがあります。

両者については、当ブログの以下の記事で解説しています。

【まとめ】 ServersMan SIM LTE(DTI) 【口コミ・評判】

【まとめ】格安SIM 「SANNET LTE」【速度,口コミ・評判】


■ 1GBの通信量ってどのくらい?

BIGLOBEのサイトの情報では、1GBのめやす(スマホの場合)は次のとおり。

・「WEBサイト閲覧:約2,250ページ」+「メールの送受信:約20,000通」
 ※メールは300文字程度のテキストメールの場合

1GBや3GBの通信容量のめやすについては、当ブログの以下の記事で取り上げています。

【疑問解消】 1GB,2GB,3GBってどのくらいの通信量?


■ 格安SIMでLINEは使える?

「OCN」や、「IIJmio」、「BIGLOBE」などであれば、問題なくLINEが使えるようです。ただし、ビデオ通話やアプリの更新など、通信容量の大きいものについては、自宅の光回線の「WiFi」(無線回線)を使うなどした方がいいと思います。

格安SIMでLINEが使えるかどうかについては、次の記事などを参考にしてください。

【徹底検証】 「OCN モバイル ONE」でLINEは使えるの?


■ DTI vs IIJmio 速度比較

速度比較については、DTIとIIJmioの動画がyoutubeにアップされています。動画を見てみますと、DTI は価格が安い分、ちょっと遅い印象です。

(youtube動画)
490円DTI SIM vs 980円IIjmio SIM


■ IIJmio vs Bmobile 速度比較

IIJmioミニマムプランとBmobileイオンSIMのスピードテストの動画もあります。この動画ですと、IIJmioミニマムプランの方が速い印象です。

(youtube動画)
IIJmioミニマムプランとBmobileイオンSIM


■ 「SMS機能」は付けた方がいい?

格安SIMには、SMS機能を付けた方が快適なケースがあります。

SMS機能のメリットは、おもに次の3つです。

・ショートメッセージサービスが使える。
・一部端末で起こるアンテナピクト問題が解消できる。
・一部端末で起こる「バッテリーが過度に消費される問題」 [ セルスタンバイ(待ち受け)時のバッテリー消費問題 ] が改善できる。

ただ、「バッテリーが過度に減る」といったことがなければ、付けなくてもとくに大きな問題はないようです。

私の場合は、スマホ・アプリの登録などの際にSMS認証を求められることがときどきあるため、「OCN モバイル ONE」のSMS機能付きのものを使っています。

格安SIMにSMS機能を付けた方がいかどうかについては、当ブログの以下の記事で解説しています。

【疑問解消】 格安SIMにSMSを付けるメリットは? 【MVNO】


■ 電話は「050plus」や「ガラケー」で

格安SIMは、データ通信・ネット回線のみしか使えないものも多いです。なので、電話(音声通話)が使いたい場合、スマホ・アプリの「050plus」(NTTコミュニケーションズ)を使ったり、「スマホとガラケーの2台持ち」になったりといった方法を採ることになります。

アプリ「050plus」を使うと、050で始まる電話番号が割り当てられ、電話が使えるようになります。「050plus」同士なら通話が無料。月額基本料は324円で、一般通話は3分8・64円携帯電話は1分17・28円

「050plus」については、当ブログの次の記事でまとめています。

【まとめ】「OCN モバイル ONE」「050plus」 【口コミ 評判】

「050 plus」以外ですと、格安電話アプリ「楽天でんわ」などもあります。「楽天でんわ」を使えば、携帯の通常料金の半額ほどで電話ができます。

私は、「050 plus」と「楽天でんわ」を使ったことがあります。実際に利用してみて、多少通話音質が落ちますが、ともに便利だと思います。


■ facebookページのご案内

facebookページも開設しています。よろしければのぞきに来てくださいね。

facebook:ゼロからわかる格安SIM

facebook:超入門!OCNモバイルONE


■ 「ぷららモバイルLTE」や「Umobile」も注目

「無制限」をうたった格安SIMとしては、「ぷららモバイルLTE 定額無制限プラン」「Umobile LTE使い放題プラン」などがあります。

「ぷららモバイルLTE」「Umobile LTE使い放題プラン」ついては、次の記事で掘り下げています。

【まとめ】ぷららモバイルLTE 定額無制限プラン(口コミ・評判)

【まとめ】 U-mobile LTE使い放題プラン 【口コミ・評判】


■ 動画好きなら「WiMAX」や「Yモバイル」も魅力的

動画再生を楽しみたい場合には、格安SIMではありませんが、「WiMAX」 (ワイマックス)「Y!mobile」(ワイモバイル)が人気です。

「WiMAX」には、「速度制限一切なし」ノーリミットモード(2015年春から下り最大 13・3 Mbps)があります。

Yモバイルは、ルーター「Pocket WiFi 305ZT」で契約した人対象に、「CA対応Pocket WiFi使い放題」というキャンペーン中です。


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【1番人気はOCN?】MVNO 比較【競合5社の速度を徹底検証】