【中国経済の実態:現状では「消費」が弱い】
中国経済を主導するのは投資。
消費が弱い実態が明らかになったというのです。
サンケイビズによれば、中国の中央・地方政府による公共投資や国有企業による設備投資の伸びが9月に大幅に増加し、これが景気持ち直しにつながったと言います。
(ソース)
・中国景気、根強い投資依存型 個人消費主導の成長モデル進まず
(2012年10月20日)
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/121020/mcb1210200502004-n1.htm
経済評論家の中には、中国の成長モデルが持続不可能だと主張する人がいます。投資主導は古い手法であり、持続可能な経済モデルは、日本やアメリカのような「消費主導型」だとする考え方です。
日本はGDPの半分、アメリカは同じく7割が消費。このようなタイプなら、貿易や投資に過度に依存せず、現在のような不況期に強い経済タイプと言えそうです。
【GDP、7四半期連続減退】
前回の記事で触れたように、中国のGDPは7四半期連続、つまり2年近くも連続で減退し続けています。
GDPの伸び率は、7・4%に減速。原因としては、欧州債務危機の長期化で、輸出が引き続き伸び悩んでいるためとされています。
・【中国経済危機】GDP、7四半期連続減退(2012年10月)
やはり、不況を乗り切るには、投資や輸出に頼りすぎない「消費主導型」の経済の方が、有利なようです。