■ゼロからわかる社会保険労務士
女性に人気の資格である社会保険労務士。今回の記事では、試験日程や受験資格、難易度、年収などについてまとめてみました。
■社会保険労務士とは
社会保険労務士は、労働関連法令や社会保障法令に基づく書類等の作成代行等を行う仕事。また、企業を経営して行く上での労務管理や社会保険に関する相談・指導をします。
具体的な仕事は、健康保険、雇用保険、労災保険等への加入、脱退、給付手続き。また、労働者名簿・賃金台帳、就業規則、各種労使協会の作成等となります。これらの仕事内容は、社会保険労務士にのみ許された独占業務です。
社労士は国家資格。社会保険労務士試験に合格した後に連合会に備える社会保険労務士名簿に登録することになります。社会保険労務士の定義は、「社会保険労務士法に基づき、毎年一回、厚生労働大臣が実施する社会保険労務士試験に合格し、かつ、2年以上の実務経験のある者で、全国社会保険労務士会連合会に備える社会保険労務士名簿に登録された者」と法律で定められています。
(参考)
・全国社会保険労務士会連合会
■試験日程
2014年度(平成26年度)の場合ですと、申し込み期間や受験日は次のとおりです。
・申込受付:2014年4月14日(月)~2014年5月31日(土)
・試験日 :2014年8月24日(日)
(参考)
・社会保険労務士試験オフィシャルサイト
■受験資格
社労士の受験資格は、1.学歴、2.実務経験、3.その他の国家試験合格の3つに分けられます。おもな受験資格は次のとおりです。
【 学歴 】
○ 学校教育法による大学、短期大学、高等専門学校を卒業した人
○ 上記の大学(短期大学を除く)において62単位以上を修得した人
○ 修業年限が2年以上で、かつ、課程の修了に必要な総授業時間数が1,700時間以上の 専修学校の専門課程を修了した人
【 実務経験 】
○ 「労働社会保険諸法令の規定に基づいて設立された法人の役員または従業者として同法令の実施事務に従事した期間」が通算して3年以上になる人
○ 「国または地方公共団体の公務員として行政事務に従事した期間」および「特定独立行政法人、特定地方独立行政法人または日本郵政公社の役員または職員として行政事務に相当する事務に従事した期間」が通算して3年以上になる人
○ 「社会保険労務士若しくは社会保険労務士法人または弁護士若しくは弁護士法人の業務の補助に従事した期間」が通算して3年以上になる人
【 その他の国家試験 】
○ 社会保険労務士試験以外の国家試験のうち厚生労働大臣が認めた国家試験に合格した人
○ 司法試験第一次試験又は高等試験予備試験に合格した人
○ 行政書士となる資格を有する人
くわしくは、公式HPをご覧ください。
(参考)
・公式HP:受験資格
■合格率と難易度
2013年度(平成25年度)の場合、合格率等は次のとおりでした。
・受験者数 : 49,292人
・合格者 : 2,666人
・合格率 : 5・4%
合格率が低めということで、難易度はかなり高そうです。
(参考)
・公式HP:第45回(平成25年度)社会保険労務士試験についての情報
上記のリンク先で、過去問も公開されています。
■年収
年収ラボというサイトによると、社労士の平均年収は 530万円。まずまずの収入の資格と言えそうです。
(参考)
・年収ラボ:平成25年資格別平均年収&平均時給ランキング
■試験対策ではどんな学校や通信講座があるの?
税理士や公認会計士の予備校としては、TACや資格の大原といったところがよく知られています。通信講座では、ユーキャンなどが有名です。
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