■ハローワークを使った医療事務資格の取り方
ハローワーク(職安)を窓口として行われている職業訓練を活用すれば、激安で医療事務試験対策講座などが受講できます。授業料は無料。テキスト代や交通費等の諸経費のみの受講費用となります。
■職業訓練とは
授業料無料の職業訓練には、大きく2つの種類があります。
・求職者支援訓練:離職中で雇用保険の受給資格のない社会人(主婦や無職の人、雇用保険に入っていない転職活動中の人など)が対象
・公共職業訓練:離職中の社会人などが対象
■医療事務資格の取り方
医療事務資格にはいくつも種類がありますが、受験資格がとくにないものがあります。ですので、独学で勉強して試験にチャレンジすることも可能。しかし、学習内容には専門的な知識が多いので、学校や通信教育を活用した方が、勉強がスムーズに進められるのではないかと思います。
合格率は資格によって異なりますが、やさしいもので5割~6割、難しめのもので3割程度です。
たとえば、ユーキャンやソラストの通信講座などが対象としている「医療事務管理士」という資格の場合ですと、試験概要は次のようになっています。
〇医療事務管理士
・受験資格
とくになし
・資格の種類
医科医療事務・歯科医療事務
※医科または歯科のいずれかを選択して受験
・試験日程
奇数月の第4土曜日(年6回実施)
・試験時間
実技試験 3時間
学科試験 1時間
・試験内容
(1) 実技試験/診療報酬明細書の作成・点検
(2) 学科試験/マークシート(択一式)
おもな医療事務資格については、当ブログの次の記事でまとめています。
・【3大資格をまとめて比較】 医療事務資格取得方法
■職業訓練の探し方
求職者支援訓練は、次のHPなどで調べます。
(求職者支援訓練 検索ページ)
・求職者支援訓練認定コース情報検索システム
公共職業訓練は、厚生労働省や各都道府県のHPなどを参照します。
(職業訓練の公式HP)
・厚労省のHP:職業訓練のご案内
たとえば東京都の場合については、次のページなどで最新の公共職業訓練を調べることができます。
(東京都の公共職業訓練)
・TOKYOはたらくネット:職業能力開発
訓練の予定を調べるには、ハローワークに問い合わせるのが手っ取り早くて正確です。
■競争倍率(東京都の例)
東京都のページには、過去に実施した民間委託訓練(公共職業訓練)の競争倍率が掲載されています。2014年7月入学の離職者向けの訓練の場合、競争倍率は以下のようになっています。
〇 2014年7月入学の離職者訓練(東京都)の例
・医療・調剤・介護事務科(定員 30人): 1.83倍
・医療事務・調剤事務・介護保険事務科
(定員 30人): 2.80倍
・医療コンシェルジュ養成科(定員 30人): 2.23倍
(参考)
・TOKYOはたらくネット:職業訓練(民間委託訓練)実施予定
■窓口など
問い合わせや申し込みの窓口はハローワーク。
なお、職業訓練は、授業料無料ということで競争倍率が高くなることがあります。また、受講前には選考が課され、全員が受けられるとは限りません。
ですので、有料の学校や通信講座も一緒に検討すると、よりよいと思います。
医療事務の学校としては、ニチイ学館や日本医療事務協会などがよく知られています(いずれも通信のコースもあります)。通信講座では、ユーキャンやソラスト、キャリアカレッジジャパンなどがあります。
【関連記事】
・ゼロからわかる求職者支援制度・訓練(ハローワーク)
・【最新】 おすすめの「医療事務 通信教育」比較 【通信講座】
・【人気&高収入ランキング】 医療系資格の種類と一覧