■中国経済危機:農民向け零細金融機関、破綻相次ぐ
中国の農民向け零細金融機関、農村信用社で取り付け騒ぎや経営破綻が相次いでいると言います。景気減速や不動産市況の低迷が原因だということです。
(ソース)
・日経新聞:中国の農民向け零細金融機関、取り付け騒ぎや破綻相次ぐ
(2013年1月25日)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2307F_U3A120C1FF1000/
また、外資系企業の製造拠点の中国撤退が相次いでいます。独アディダスは2012年10月、最後の直営工場を閉鎖。2013年に入ってからは、米アップルが一部生産ラインを米国に移すと発表。また、米スターバックスは、コーヒーカップの生産工場を米国に引き揚げる見通しだそうです。
・【中国経済危機】外資の工場撤退続出(2013年1月)
■破綻し始めた金融システム
「2008年以来、中国の公共と民間の債務はGDPの200%以上にまで膨らんでいる。発展途上国では前例のないレベルだ」。
米紙ウォールストリート・ジャーナルは、米系金融機関幹部の見解として、「中国が抱える債務の爆弾」を懸念していると言います。
■地方政府は破綻寸前
中国の地方政府の財政が、崩壊寸前かもしれないと思わせるニュースもあります。英フィナンシャル・タイムズ紙によれば、中国の地方政府向け融資について、国内銀行が少なくとも全体の7割以上の返済を繰り延べています。地方政府の事業の行き詰まりは深刻です。
■ゴールドマン、銀行株売却
ゴールドマン・サックスが、中国工商銀行株を全て売却するというのです。米ゴールドマン・サックスは、5月20日、保有している11億ドル相当の中国工商銀行(ICBC)の株式売却を始めました。今回、保有する全てのICBC株を売却するのだと言います。ロイターによれば、ゴールドマンはICBC株を2006年から保有していましたが、ここ1年で数回にわたり売却を行っていたとされています。
【中国経済】バブル崩壊の前ぶれ?ゴールドマン、銀行株売却
中国経済については、一部楽観的なニュースがあります。しかし、こうした情報もありますので、まだまだ回復と呼べる状況ではないように感じます。