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2013年10月16日水曜日

【成功例と失敗例はここが違う】 中高年 転職 3つの鉄則

今回の記事では、これまで人事やキャリアコンサルタントとして就活する人に接してきたことや、自身が40代で転職をしたことを踏まえて、「中高年転職の成功の鉄則」について、まとめてみました。


■ありがちな3つの失敗パターン

中高年の就活を見ていてもったいないと思うのは、次の3点です。

・過去の業績の棚卸が不十分
・初心に戻ることができない
・簡単にあきらめてしまう

〇過去の業績の棚卸が不十分

転職では、ご存じのように、「即戦力重視」という面があります。ですが、職務経歴書や面接で、過去の実績を具体的に強調できていない人が少なからずいます。数字や具体例がないと、他の人との違いが十分にアピールできないことが多々あります。

〇初心に戻ることができない

即戦力であることは評価されても、自分のやり方や意見にこだわりすぎてしまって、なかなか就職が決まらないケースがあります。一方の新卒の方は、仕事のクセがついておらず、ゼロから会社のやり方に適応してくれるので評価されたりします。

自分の意見を持つことは大事ですが、志望先の会社の人の考え方や、やり方を尊重したり、たとえ年下の上司であったとしても、もう一度新人に戻ったつもりで仕事に取り組む姿勢が大事です。

〇簡単にあきらめてしまう

実際に転職活動して分かったのは、40歳を超えていても人材を採用する企業は結構あるということ。結果をすぐに出せる人の方が、新人を採用して2年~3年教育するよりもいいと考える経営者もいるのです。

なのに、その事実を知らず、10社~20社ダメだった程度であきらめてしまうのは、もったいないことだと感じます。


■35歳以上の転職は本当に不利なの?

転職サイトDODAの調査によれば、2007年から2013年の間に転職した人の中で、35歳以上の割合は、10%から23%と2倍以上増加。中途採用マーケットにおいて、即戦力のニーズが高まっているのだと言います。

DODAのHPでは、年齢問わず企業から必要とされる人材になるためには、どの企業でも活用できる「専門性」「突出した強み」といったものが重要であるとアドバイスしています。


■「中高年」の不利をはねのけるために

私自身は、「中高年 転職」を成功させるためには、次の3つが決定打になると考えています。

1、志望職種に近い職務経験を具体的にアピール
2、熱意
3、根性

1、志望職種に近い職務経験を具体的にアピール

たとえ志望する仕事が未経験でも、「志望職種に近い業務経験」をアピールするようにします。たとえば、医療事務の仕事を志望する際、銀行の事務で工夫したことなどをPRしたりすれば効果的。

職務経歴書の書き方としては、成果や独自性を中心に整理するようにします。成果は、できれば「社内で営業成績1位」など、数字を添えるといいです。

Yahoo!知恵袋の例文で、独自性が出ているものを見つけましたのでちょっとご紹介します。

受付や一般事務の仕事をしつつも、「画像処理ソフト使用の経験を生かして店内ポスターなどを作成し、社内外より好評を得た」との内容がPRに入っています。

たとえ数字が出せなくても、具体例があれば、他の人との違いをアピールするのに効果的です。

(例文)
Yahoo!知恵袋:職務経歴書に記載する自己PRの添削をお願い致します。

2、熱意

志望動機をおろそかにしないこと。志望理由は、熱意を伝えるための絶好の機会だからです。

可能であれば、その企業のイベントに出たり、社員の話も聞いたりして、志望動機で、「なぜその企業でなければならないか」を説得できるとよりよいです。

3、根性

これは私自身の転職体験なのですが、未経験で営業の会社の選考をいくつか受け、内定をいただきました。

効果があったと思うのは、自己PRの1つで、「フルマラソンを完走した根性」をアピールしたことです。「何が何でもやり遂げます」という強い意志を的確に伝えられれば、ハンデを乗り越えて内定する確率がグンと上がります。


■転職サイトには多めに登録

転職サイト大手のリクナビネクストやマイナビは、求められる条件がシビア。中高年の求人数はガクンと少なくなります。リクナビやマイナビは、掲載料が高いので、資金力に余裕のある大企業や成長企業が多いです。結果として、志望者の人気が集中し、競争倍率が高くなる傾向があります。

ただ、チャンス情報がありますので、中高年もリクナビネクストやマイナビは活用した方がいいです。

ですが、大手の人材紹介会社だけに頼らず、他の転職サイトにも多めに登録しておきましょう。私が転職したときも、リクナビ・マイナビ以外に3つ4つサイトに登録し、さらにハローワークも活用していました。

たとえ中高年であっても、決してあきらめないこと。たとえ10社、20社に断られても、「絶対あきらめない。100社でも200社でも受け続けてやる」というガッツが、何より大事だと思います。


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