【全国初、52ベクレル】
2011年度の茨城県の新米から、1キロ当たり52ベクレルのセシウムが検出されました。
やはり今年の新米にも放射能が…。茨城県は19日(2011年8月)、鹿島灘沿いの鉾田市で栽培された収穫前の玄米から放射性セシウムを検出したと発表した。
検出されたのは、鉾田市内の水田で栽培されたコメ1キロ当たり52ベクレルの放射性セシウム。国の基準の500ベクレルの10分の1と微量だが、国の基準が曖昧なうえ、毎日食べる主食だけに人体の影響について心配になる。
(中略)
首都大学東京の大谷浩樹准教授は「玄米の段階では周りのヌカにセシウムが付いている可能性が高い。精米された段階ではヌカが落とされるのでセシウムの量も半減する。健康に影響が出る値ではない」という。
・茨城の新米からセシウム―生産地表示このままでいいか? (1/2) : J-CASTテレビウォッチ
【移行係数とは?】
セシウムの移る割合を「移行係数」と言います。土壌から稲への移行係数は、最大で0.1。稲から玄米へは同じく0.3、玄米から白米へは0.4とされています。今回、玄米が52ベクレルですので、白米へは最大20.8ベクレルということになります。
ですので、放射能を気にする場合、玄米よりも白米の方が危険度が小さい、ということになります。
消費者の動向からすると、許容限度10ベクレルという人が結構います。20ベクレルと多いとみるか、少ないとみるか。これは消費者次第ということになりそうです。
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