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2013年10月30日水曜日

【重労働で離職率が高い?】 介護福祉士 資格

■介護職の離職率は17%

過去の記事でも触れましたが、厚生労働省所管の公益財団法人「介護労働安定センター」が公表した2012年度の介護職員の離職率は17%。一方、全産業平均の離職率は14・8%でした。


■離職の理由は「重労働」と「低賃金」?

介護職を辞める理由としては、人手不足や、それにともなう重労働、そして低賃金といったものがあると思われます。

以下、読売新聞の記事からの引用です。

人材が集まりにくいのは、介護の仕事に「低賃金で重労働」とのイメージが強いことが一因だ。実際、同センターの調査では、介護職員の月給は平均22万円程度(11年)で、全産業の平均32万円を大きく下回る。国も介護報酬改定を通じて賃金改善策を講じてきたが、十分とは言い難い。

介護職の離職率については、当ブログの次の記事でまとめています。

【最新まとめ】介護職 離職率 17%


■有効求人倍率は1・58倍

仕事はキツいという現状はありますが、2011年度の介護職員の有効求人倍率は1・58倍。有効求人倍率は、「求職者1人当たりにどれだけの求人があるか」ということですので、「人手不足」であることをあらわしています。ちなみに、全産業の平均は0・68倍。なので、介護業界は就職しやすいと言えると思います。

厚生労働省のレポートによれば、介護職員数は増加し、10年間で倍以上となっていますが、2025年には、介護職員はさらに1.5倍以上(約100万人)必要になると推計されています。

(参考)
厚生労働省:介護人材の確保関係(PDFファイル)


■ホームヘルパーをするために必要な資格は?

ホームヘルパー(訪問介護)の仕事をするには、次のような資格のいずれかが必要です。

・介護福祉士(国家資格)
・介護職員初任者研修(旧 ホームヘルパー2級)
・介護福祉士実務者研修

老人ホームなどで働く場合、初任者研修や介護福祉士の資格は必ずしも必要ではありません。ですが、就職のときには、資格がない人よりも、初任者研修を修了したりして介護の基本が分かっている人が優先して採用される傾向があります。


■介護職員初任者研修の資格の取り方

介護職員初任者研修(旧 ヘルパー2級)は取得が容易。なので、社会人の場合、ひとまず介護初任者研修を修了してヘルパーの仕事に就き、働きながら国家資格の介護福祉士をめざす人が多いです。

介護職員初任者研修の受講期間は、1か月から3か月程度。介護の資格学校に通い、確認テスト的な筆記試験に合格すれば修了できます。授業時間は130時間です。

介護の資格学校では、ニチイ学館や、ソラスト、ハクビ、未来ケアカレッジなどがよく知られています。受講費用は7万円から15万円程度までで、学校によって差があります。ただ、授業料が高めのところでは、就業サポートが充実していたりする場合があり、一概に料金だけで決められない部分もあります。

なので、一通り情報収集して、自分の希望に合った学校を選ぶとよいと思います。


【関連記事】

【変更点】介護福祉士になるには(資格取得の方法 2013年版)