■中国経済の現状と実態は、供給過剰?
「鉄鋼業界も化学業界もオーバーサプライ(過剰供給)になっている」。
日経新聞によれば、三菱ケミカルホールディングスの小林喜光社長はこう述べたと言います。
(ソース)
・日経新聞:「中国、供給力なお過剰」 景気討論会で河野氏
(2012年10月4日)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFL040F9_U2A001C1000000/
よく言われることですが、中国は、リーマンショック前の供給力をかかえています。つまり、工場がたくさんありすぎるのです。一方、需要の方はと言えば、とくに欧州経済が危機的状況にあり、大きく減少しているのが現状です。
■鉄鋼は、原価割れで輸出
中国では、鉄鋼市場が4カ月以上にわたって低迷。主要鉄鋼製品の販売価格が、原価を下回っているとされています。
(ソース)
・ロイター:輸出攻勢強める中国の鉄鋼業界、内需低迷で原価割れも
(2012年9月14日)
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK823480520120914
「中国のバブル崩壊は目前か?」。
そんなことを言う人がいます。
株価を見ると、上海総合株価指数はピークの6000ほどから、現在は2000ほどに暴落。株価は3分の1になってしまったのです。不動産価格も急落していると言います。
(ソース)
・世界の株価指数チャート比較
http://www.honki-kabu.com/report/a00048.html
■ゴールドマン、銀行株売却
バブル崩壊の前ぶれなのでしょうか。ゴールドマン・サックスが、中国工商銀行株を全て売却するというのです。米ゴールドマン・サックスは、5月20日、保有している11億ドル相当の中国工商銀行(ICBC)の株式売却を始めました。今回、保有する全てのICBC株を売却するのだと言います。
・【中国経済】バブル崩壊の前ぶれ?ゴールドマン、銀行株売却
こうした状況を見ると、「すでにバブルは崩壊し、底割れのまっただ中にある」というのが率直な印象なのです。
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