【シャープの資金繰りがヤバすぎる件】
「主要取引銀行からの融資によって目先の資金繰りができたとしても、先行きの資金繰り不安を打ち消せない」。
市場は、シャープの現状をそう見ています。
ロイターによれば、破綻の可能性を判断する手がかりになるCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)が、きわめて悪い状態だと言います。
(ソース)
・ロイター:シャープ CDSのワイド化に歯止めかからず、先行き資金繰りに不安との見方
(2012年8月24日)
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK087965020120824
さらに市場は、経営危機が深刻であるにもかかわらず、改革のスピードが遅すぎると判断しています。
有利子負債は1兆円を超え、2012年9月には2000億円の転換社債(CB)の償還をむかえます。なのに、黒字化への道筋は一向に見えてこないのです。
たとえ1年100億円の利益を上げられるようになったとしても、借金の返済までに100年かかってしまう計算です。
本気で生きのびようと思うなら、現状より比較にならないほど大きなリストラが必要だと感じます。
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