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2011年8月31日水曜日

【文科省】土壌汚染マップ 茨城県(セシウム汚染地図)

【文部科学省、茨城県の土壌汚染マップを公表】

文部科学省は航空モニタリングによる土壌汚染マップを作成・公表しました。

(地図)
茨城・土壌汚染マップ(文科省)

航空機モニタリングは、県と文科省が合同で7月26日から8月2日まで実施。県の防災ヘリコプター「つくば」に米国エネルギー省が所有する高感度の放射線検出器を載せ、地上1メートルの放射線量と地表の放射性セシウムの蓄積状況を調べた。

マップによると、セシウム134と同137の濃度の合計が県内で最も高い「同10万〜6万ベクレル」だったのは、2市のほか、高萩市、大子町、守谷市、牛久市、阿見町などの一部。「同6万〜3万ベクレル」は県南全域や県北東部、鉾田市などだった。

上記リンク先の記事より。

詳細な土壌汚染マップは文部科学省のHPのPDFファイルにあります。

(詳細地図)
・茨城・土壌汚染マップ(PDF)

県内でもっとも濃度の高い場所は、北部は北茨城市とその周辺、大子町、取手市とその周辺、阿見町とその周辺に集中していることがわかります。また、新米からセシウムが検出された鉾田市もやや濃度の高い地域になっています。やはり、放射能ホットスポットと土壌汚染濃度の高い場所は重なっていることが多いようですね。


【放射能汚染マップ(空間線量)】

茨城の空間線量については、次の地図が詳細です。

(地図)
茨城・空間線量マップ

上記の汚染マップによると、北部に放射線量の高い地域があります。北茨城市と高萩市の間に、空間線量で毎時0.5~1マイクロシーベルトの場所があるようです。この区域が県内で、もっとも高い線量の地帯である可能性があります。


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茨城の鉾田市の放射線量(放射能 地図 茨城県)

2011年8月30日火曜日

茨城の鉾田市の放射線量(放射能 地図 茨城県)

【鉾田の新米、52ベクレル】

茨城県の鉾田市の新米から1キロ当たり52ベクレルの放射能・セシウムが検出されました。2011年8月30日現在、平成23年度の新米、ということですと、国内でもっとも高い数値となりそうです。検査結果については、当ブログの次の記事で触れました。

【まとめ】茨城県の新米の放射能 検査結果(米,セシウム,放射線)


【鉾田ってどこ?】

では、鉾田市の場所はどこなのでしょうか。場所的には、霞ヶ浦や茨城空港の近くです。次のグーグルマップを参考にしてください。

鉾田市の場所(グーグルマップ)

茨城のホットスポットというと、守谷市や、取手市、つくば市、土浦市といった名前はあがってきました。しかし、鉾田市の名前はあまりあがってきませんでした。ですが、ネットで調べてみると、空間線量は1時間当たり0.2~0.3マイクロシーベルトくらいのようです。空間線量もある程度高い場所だったことがわかります。

(参考)
放射線量測ってリクエスト - 茨城県鉾田市青柳周辺 - 測ってガイガー!
茨城県鉾田市行き(放射線量測定値情報)・5月3日:みどりのゆび:So-netブログ


【速やかな土壌検査を】

これまでの土壌汚染マップを見ても、鉾田市の汚染度が際立って高い、という情報が見つけられません。

(参考)
[汚染マップ]千葉、茨城で土壌から通常の400倍セシウム 筑波大調査 | 【SAVE CHILD】放射能汚染から子供を守ろう

さらに詳細な調査を行い、土壌汚染の度合いを正確に把握することが必要であるように思います。


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2011年8月26日金曜日

【まとめ】茨城県の新米の放射能 検査結果(米,セシウム,放射線)

【全国初、新米からセシウム検出】

続々と検査結果が出ていますね。ここで一度、茨城県の米の放射能検査結果をまとめておきます。

前の記事で触れましたが、2011年8月19日、茨城・鹿島灘沿いの鉾田市の収穫前の玄米から放射性セシウムが1キロ当たり52ベクレル検出されました。詳しい内容とセシウムの移行係数については、当ブログの次の記事で書いています。

茨城の新米、52ベクレル(米のセシウム、放射線。移行係数)


【鉾田市以外はすべて不検出】

8月26日現在、セシウムが検出されたのは、全国でも茨城の鉾田市と千葉の白井市のみ。当然、茨城県産は、鉾田以外、皆無です。

検査結果については、次のサイトでまとめてくれています。

【速報】新米の放射能検査結果


【定量下限に注目】

結果を見るときに定量下限をチェックすることが大事です。高めの定量下限であれば、高めの放射能汚染が検出されていない可能性があります。上記のサイトで見てみましょう。

まず、8月19日の検査結果です。

鹿嶋市(6ヵ所)、神栖市(5ヵ所) 全てND (玄米、本調査)鉾田市二重作 52 Bq/kg、鉾田市 青柳、礼 ND (玄米、予備調査)
(定量下限: Cs-134、Cs-137 各 20 Bq/kg(合計 40 Bq/kg))

なんと、定量下限が合計40ベクレル。これでは1キロ39ベクレルのセシウム汚染米だったとしても検出することができませんね。

次に、8月20日の阿見町。阿見町(3ヵ所) 全てND (玄米、本調査)
(定量下限: Cs-134、Cs-137 各 20 Bq/kg(合計 40 Bq/kg))

これもやはり、定量下限が40ベクレル。つまり、茨城県の放射線検査では、「39ベクレル以下のの放射能汚染米は見つけようがない」ということのようです。

そして8月22日も検出せず。地域は牛久市(2ヵ所)、茨城町(3ヵ所)、美浦(みほ)村(2ヵ所) 全てND (玄米、予備調査)。

8月23日も同様。板東市(11ヵ所)、稲敷(いなしき)市(14ヵ所)、かすみがうら市(9ヵ所)、行方(なめがた)市(13ヵ所)、河内(かわち)町(4ヵ所)、51ヵ所全てND (玄米)

8月24日:五霞町(ごかまち)(1ヵ所) ND (玄米、本調査)。取手市(3ヵ所) 全てND (玄米、予備調査)

8月25日:常陸太田市(3ヵ所) ND (玄米、予備調査)

8月26日:美浦村(2ヵ所) ND (玄米、本調査)。東海村(1ヵ所) ND (玄米、予備調査)

きれいに不検出ですね。以上、【速報】新米の放射能検査結果より。


【計測地点は十分か?】

定量下限の問題に加えて、計測地点が少なすぎるのもどうなのでしょうか。放射能ホットスポットでも、1か所とか3か所とかしか測定していないようです。これで安心ができるでしょうか。放射線量が高い地域については、もっと多くの田んぼを測定したほうがいいのではないかと思うのですが。

2011年8月23日火曜日

茨城の新米、52ベクレル(米のセシウム、放射線。移行係数)

【全国初、52ベクレル】

2011年度の茨城県の新米から、1キロ当たり52ベクレルのセシウムが検出されました。

やはり今年の新米にも放射能が…。茨城県は19日(2011年8月)、鹿島灘沿いの鉾田市で栽培された収穫前の玄米から放射性セシウムを検出したと発表した。

検出されたのは、鉾田市内の水田で栽培されたコメ1キロ当たり52ベクレルの放射性セシウム。国の基準の500ベクレルの10分の1と微量だが、国の基準が曖昧なうえ、毎日食べる主食だけに人体の影響について心配になる。

(中略)

首都大学東京の大谷浩樹准教授は「玄米の段階では周りのヌカにセシウムが付いている可能性が高い。精米された段階ではヌカが落とされるのでセシウムの量も半減する。健康に影響が出る値ではない」という。

茨城の新米からセシウム―生産地表示このままでいいか? (1/2) : J-CASTテレビウォッチ


【移行係数とは?】

セシウムの移る割合を「移行係数」と言います。土壌から稲への移行係数は、最大で0.1。稲から玄米へは同じく0.3、玄米から白米へは0.4とされています。今回、玄米が52ベクレルですので、白米へは最大20.8ベクレルということになります。

ですので、放射能を気にする場合、玄米よりも白米の方が危険度が小さい、ということになります。

消費者の動向からすると、許容限度10ベクレルという人が結構います。20ベクレルと多いとみるか、少ないとみるか。これは消費者次第ということになりそうです。


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2011年8月16日火曜日

茨城県、つくばの新米、検査結果(お米とセシウム 放射能)

【検出せず】

(茨城)県は(2011年8月)15日、今年度産のコメの放射性物質の検査を始めた。この日は潮来市内の6地点の農家から玄米を採取し、ひたちなか市の県環境放射線監視センターで分析。県産地振興課は16日に結果を公表する予定。

一方、つくば市は同日、市が独自に行ったコメの事前調査で、同市下岩崎で11日に採取したモミ米からは、放射性ヨウ素、セシウムともに検出されなかったと発表した。坂東市でも11日に市内11カ所のモミ米と1カ所の玄米を調査。放射性物質はいずれも不検出だったという。両市は県の予備調査の対象地区外で、生産者からの要望を受けて実施した。8月下旬~9月上旬に県が行う本調査の結果を待って市場に出荷される。

・ニュースBOX:コメの放射性物質検査始まる /茨城 - 毎日jp(毎日新聞)より。


【「検出せず」の意味】

茨城県の検査結果の「検出せず」、は、ご存知のように、「そのお米の放射能汚染が0ベクレル」という意味ではありません。検出限界という数値があり、それ未満であれば、検出せずという公表になります。

つくば市の新米の場合、HPを見ると、次のように記載されています。

測定結果:放射性ヨウ素(131)・放射性セシウム(134,137)ともに不検出

※検出限界値 放射性ヨウ素(131) 7.4Bq/kg未満

放射性セシウム(134) 6.3Bq/kg未満

放射性セシウム(137) 10.1Bq/kg未満


サンプル採取日:8月11日(木)

採取品種:あきたこまち

採取ほ場:下岩崎地内

・つくば市│つくば市独自の米の放射性物質検査についてより。

放射性ヨウ素は出ていない可能性が高いです。ですので、セシウムの分合計16.4ベクレルが検出限界。最大で16ベクレルのセシウムが存在していたとしても結果は「不検出」になってしまうことになります。


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2011年8月10日水曜日

茨城県にチェルノブイリ級 放射能 ホットスポット(取手市、つくば市)

【チェルノブイリ級の汚染地域、茨城県に広く点在】

市民団体の調査によると、茨城の取手、つくば などで、チェルノブイリ原発事故級の放射能汚染が点在することがわかったということです。以下、ニュースからの引用です。

放射性セシウム134と137を合計した最高値は埼玉県三郷市早稲田の植え込みで、1キログラムあたり1万4140ベクレル。横須賀市港が丘の庭では2236ベクレル(うち137は1185ベクレル)が検出。同市の2009年度のセシウム137年間平均値は4・6ベクレルだったという。県内での調査地点は21カ所で平均は293ベクレルだった。

会見したメンバーの土井里紗医師は「首都圏はチェルノブイリほどの汚染はないと言われてきたが、それを否定する結果が出た。疫学的な研究を待っていては遅い」。紀藤正樹弁護士は「報じられてきた事実を市民グループが調べるまで、行政が何もしないのはおかしい」と指摘


首都圏約130カ所で行った放射能土壌調査の結果を、市民団体が公表/神奈川:ローカルニュース : ニュース : カナロコ -- 神奈川新聞社より。


【具体的な汚染地域の地名と、チェルノブイリ汚染区域の区分】

茨城の汚染地域の場所とチェルノブイリ・放射能汚染地域の区分は次の通りです。

採取日 採取場所 採取住所 /セシウム134/ セシウム137/セシウム合計/セシウム合計×65/チェルノ区分

・6.07 庭 龍ケ崎市 大塚町 311、376、687、 44655 第4
・6.28 庭 取手市  藤代 1481、1899、3380、219700 第3
・6.05 庭 つくば市 倉掛 683、809、1492、96980 第4
・6.06 庭 つくば市 古来 861、1020、1881、122265 第4
・6.06 庭 石岡市  大増 314、360、674、43810 第4
・6.08 庭 日立市  中成沢町 527、783、1310、85150 第4


参考)チェルノブイリの放射能汚染地域の区分

148万Bq/㎡~ (第1区域) 強制避難区域   直ちに避難、立ち入り禁止
55万5千Bq㎡~ (第2区域) 強制移住区域   移住の義務がある
18万5千Bq/㎡~ (第3区域) 希望移住区域   移住の権利が認められる
3万7千Bq/㎡~ (第4区域) 放射線管理区域  不必要な被ばくを防止するために設けられる区域

首都圏(関東)土壌調査結果、関東全域で放射性物質に汚染されています。 - 放射能防御プロジェクト 木下黄太のブログ  「福島第一原発を考えます」より。

思いのほか、首都圏の放射能汚染は深刻で広範囲にわたっています。ですが、行政や自治体の対応は遅々として進まず。速やかに調査を行い、上記が事実であれば、除染作業などを行う必要があると考えられます。


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【最新の放射線量】茨城県 放射能 ホットスポット(守谷市 取手市 etc)